皆さまこんばんは。 今日は書評です。 先日、ボーク重子さんの講演で事例に挙げていたジェームズ・J・ヘックマンの著書、幼児教育の経済学を読みました。 ボークさんの講演で仰っていたことと同じことが書いてあり、考え方に影響を受けているのも明らかです。それ以降、引き込まれて一気に読んでしまいましたので、かみ砕いて要旨をまとめます。 この書籍ですが、ヘックマンの著書を翻訳し、解説する形で話が進んでいきます。書いてある内容に共感できるかどうかは人それぞれでしょうが、非常に読みやすいので、読み物としてもお勧めです。 ヘックマンの研究が注目される理由は、彼の幼児教育を対象とした研究が長期にわたることに因ります。 ペリー就学前プロジェクト ヘックマンの代表的な研究の一つに、ペリー就学前プロジェクトがあります。 これは無作為抽出に基づき、子どもが成人するまで追跡調査し、長期にわたり、幼児教育の効果を検証してい