母子世帯は、公的な住まいの支援策も乏しく、収入が不安定とされるため賃貸の入居を断られるケースが少なくないという。そんななか、母子世帯の貧困や孤独を防ぐために、不動産事業や介護事業を担う企業や、自治体などが、空き物件などを活用してシングルマザー向けシェアハウス事業に乗り出している。実際のシングルマザーの住まい事情や、専用のシェアハウスについて、住宅福祉に詳しい日本学術振興会特別研究員の葛西リサさんにお話しを伺った。 シングルマザーへの住宅支援はほとんどない ――シングルマザーの方の家探しの現状について教えてください。 多くのシングルマザーに取材すると、離婚をきっかけに家を出る母子家庭だけでなく、夫と反りが合わない、子どもへの虐待やDVなどの理由で、離婚する前から住まい探しを考えているプレ・シングルマザーもとても多いです。離婚せず、収入が不安定なイメージがある母子家庭が家を借りるには審査も通り
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