第1章 ものの見方 1 対比の論理 1.ものごとには両面があることを教える とかく世の中には、ものを一面的にしか見ない人が多くいます。一度相手の悪い点を見つけると、よい面をなかなか見ようとしない。これでは、公正な判断ができません。もしそんな人がいたら、「トゲのないバラはない」や「悪魔は絵に描かれているほど黒くはない」というコトワザで、何事にも二面があることを教えてあげてください。また、会議などで、自分は絶対に正しく、相手はゼッタイに間違っていると主張する人がいますが、物事はそんなに単純なものではありません。状況が変われば「甲の薬は乙の毒」になることもあるし、「みんな否定したら、みんな白状したのと同じ」で、 自己主張の強さが逆に墓穴を掘ることにもなるのです。 教訓 1. ものには矛盾する二面がある。 教訓 2. ものには対立する相手がある。 教訓 3. ものは正反対のものに変化する。