シンプルなバス(その5):SPI(その1) 今回からは、SPI(Serial Peripheral Interface)について説明したいと思う。SPIが一般ユーザーの目に一番触れやすいのは、フラッシュメモリの接続であろう。前回も説明した通り、最近マザーボード上でのフラッシュメモリの接続が、LPCからSPIに移行しつつある。先鞭をつけたのはやはりIntelであって、例えばIntel D945GTPの場合、ICH7の脇に従来のフラッシュメモリ用のパターンこそ残されているが、フラッシュメモリ自体は実装されていない(Photo01)。 Photo01 Photo02 ではフラッシュメモリはどこに? というと、ICH7左下に小さく"SPI HDR"とかかれている脇である(Photo02)。ここに搭載されているのは、米SST(Silicon Storage Technology)の25LF040