デフレである。 酒の飲み過ぎで手が震えているのではない。 それは手ぶれだ。 モノの値段が下がっているのだ。 世の中的には問題があるようだが、あまり先を見通すのが得意ではない僕にとっては、安くなるに越したことはない。 デフレの象徴として話題になることが多いのが、千円以下で売られているジーンズだ。 今まで、安くても三千円くらいしていたジーンズが3分の1の値段で買えるようになったのはありがたい限りである。 その激安ジーンズの、「長さ」に注目してみた。 (工藤 考浩) 長さが足りない こういう話をすると、感じ悪くとられてしまいがちなのだが、僕はジーンズの長さが足りない。 一般的なジーンズだと、丈が足りなくて、足首が出てしまう。 要するに、足が長いのだ。 どうだ、反感を持ったか。 世間では「足が長い=よいこと」というコンセンサスができている。 「裕次郎は足が長い」というとスマートで格好良いことを意味