テレビ局が携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」の視聴者拡大に向けて、取り組みを強化している。生活様式の多様化などで、家庭でテレビを視聴する人が減少しているといわれるなか、携帯の利用時間の長い若年層を番組に誘導。テレビ視聴者のすそ野拡大につなげる考えだ。 テレビ東京26日、バンダイナムコゲームスと共同で、ワンセグ放送に対応した携帯向けキャラクター育成ソフト「カゾク★グルミ」を開発し、NTTドコモのiモード限定でソフトの無料配信を始めたと発表した。携帯にダウンロードしたソフトの起動や、テレビ東京のワンセグ放送の視聴で、キャラクターが成長。利用者が卓球の番組を見ると卓球の素振りを始めるなど、キャラクターの行動が変化するのも特徴だ。 同社のデジタル事業推進局では「普段、携帯でゲームを楽しでいる人を自然にテレビ番組に誘導したい」と、携帯の利用頻度が高い若年層などの視聴拡大を期待する。 TB