産地擁護のキャンペーンや助成金が氾濫する中も『'伝統工芸'特有の工賃切り下げが後継者どころか第一線職人まで離職に追いやっている』という記事を見て愕然とさせられた。『「半年給与なし。仕事保証なし」 京都・西陣織職人の「弟子募集」はブラックと言えるのか』と見出されたニュースだが、『西陣織職人の平均年齢は75歳ほどで年金受給者ばかり。なので年金支給額に見合って工賃が決まる。よって工賃水準が低下し、第一線の職人が食えなくなって離職が進み壊滅状態に陥っている』と報じられていた。まるで主婦パートの配偶者控除みたいな事が伝統工芸の存続を脅かしているというのだ。 こんな事が起こっているとは私も初めて知ったが、自分にも同じようなジレンマがある事に思い当たる。これまで四百数十ヶ月、天引きされて来たのに未だ些細な老齢年金しか支給されない。厚生年金の報酬比例部分は全額'支給停止'されたままだ。支給してもらうには月