1日に5分は遅れてしまう時計をこよなく愛する男がいる。「カルティエ(Cartier)」のヴィンテージ収集家、ハリー・フェイン(Harry Fane)だ。自身が所有するカルティエのアイコンウォッチ「タンク(TANK)」のヴィンテージコレクションの一部が、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」南青山店で展示販売されることになり来日。尽きることのないカルティエへの想いを語った。 ーカルティエを収集するきっかけはなんだったのでしょうか? 19歳の時に、親友がカルティエの時計をくれたんです。そこで初めて魅了されましたね。その後ビジネスを始めて、様々な場所に足を運び、腕時計だけではなくジュエリーも収集するようになりました。 カルティエの黄金期は1920年代で、 世界的に有名になった時代でもあります。ここに並んでいる「タンク」の中にもその時代に作られたものが多くありますが、当時の