テレビドラマで多くの実績を残してきたジェームズ・サドウィズが監督した『ライ麦畑で出会ったら』は、監督自身の体験を基にした青春映画だ。高校時代、『ライ麦畑でつかまえて』の熱烈なファンだったサドウィズ氏は、演劇サークルで舞台化を試みるが、そのためには小説の著作権を持つサリンジャーの許可が必要になる。我こそはサリンジャーの真の理解者だと信じて疑わなかった高校時代のサドウィズ氏は、舞台化の許可を得るために高校の寮を飛び出し、サリンジャー探しの旅に出た。
“聞く耳を持たない”人々 ハーバード大学で政治哲学を教えるマイケル・サンデル教授がアメリカ国内の政治論議の質の低下を憂慮している。そのなかでもサンデルがとりわけ問題視しているのが、公共の場における政治論議で「人の話を聞くスキル」がなくなっていることだ。 サンデルは2018年10月、米ミズーリ州のラジオ局「セントルイス・パブリック・ラジオ」の番組に出演し、こう語っている。 「本来、民主主義という自治の営みは、自分とは意見の異なる人を説得したり、自分とは意見の異なる人から説得されたりすることを抜きにはありえません。これが『熟議』というものだからです。市民同士が議論をして何が共通善なのかを見きわめるわけです。ところがここ数十年のアメリカ政治を見ると、真の意味での『熟議』や『説得』が抜け落ちています」 サンデルの指摘によれば、ブレット・カバノーの米連邦最高裁判事指名承認に関する公聴会でも、議論の目
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