「家庭」を別の角度から描き、朝ドラ史上屈指の名作となった『おちょやん』 朝ドラ『おちょやん』で描かれていたのは「家庭」だった。 主人公の竹井千代(杉咲花)は家庭にめぐまれていない。 血縁によって構成される本来の「家庭」との縁が薄く、それでも懸命に生きていた。 でも、人は血縁とは関係なく家庭が作れるし、それで幸せになれる。 そういうことを示した大柄な物語だった。 「家庭に恵まれない時代」の前振りが長く、最後の最後になってやっと「一人で生き抜く人間にとっての家庭」の姿を見事に見せてくれた。 ずっと見ていて、大きくあたたかさで覆われた。 最後までみるととても幸せな気分になれたという点で、朝ドラ史上、屈指の名作だったとおもう。 「あさイチ」の朝ドラ受けと昼の再放送あと NHK総合の朝ドラの放送は、朝が8時から、昼の再放送が12時45分からである。昔からずっとそうである。朝8時なのは2010年からだ