ソフトウエア設計に登場するパターンをまとめた「デザイン・パターン」について学びましょう。デザイン・パターンを使いこなせれば,複雑なプログラムを効率よく設計できます。今回は,既にあるものを使いまわすPrototype,抽象的にアルゴリズムを記述できるTemplate Method,強い依存性を断ち切るObserverの各パターンを紹介します。 前回は「デザイン・パターンとは何か」を学びました。設計上繰り返し登場する形をデザイン・パターンと呼びます。ごく簡単な例としてはforループがあります。はっきりと分類されたものとしては書籍『オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン』(ソフトバンク パブリッシング)が参考になります。 前回に取り上げたSingleton,Proxy,Iteratorの各パターンに続いて,今回は別のデザイン・パターンを考えてみましょう。Prototype,Tem
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