アジア大会で得点王となり、日本の初の金メダルに貢献した福岡大のFW永井謙佑。ロンドン五輪後の海外移籍も視野に入れている サッカーのプロリーグの規約(ルール)に正解はなく、常に時代に合わせて微修正していくべきだろう。 今季から、日本国内のみに適用されていた「移籍金を『平均基本報酬』と年齢に応じた『移籍係数』の掛け算で算出する」という特別ルールが撤廃された。その結果、契約が切れた選手に関しては移籍金が発生しないことになり、選手の移籍が活発になった。 名古屋グランパスが闘莉王を移籍金ゼロで獲得できたのも、このルール変更のおかげだ。変更がなければ闘莉王の移籍金は2~3億円になっていたと推察され、そうしたら名古屋はこの日本代表DFを補強できず、Jリーグで優勝できなかったかもしれない。 クラブを守ろうとする“過保護”なルールを廃止したおかげで、資金の投じ甲斐のあるリーグとしてJリーグは変わりつつある。