30日午前7時5分ごろ、新潟県柏崎市の東京電力柏崎刈羽原子力発電所構内の雑木林に男が侵入しているのを、作動したアラームを聞いて駆けつけた警備員が見つけ、建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。柏崎署によると、同市内に住む60歳の男で、キノコが入ったポリ袋を持っていた。同署は、キノコ採りが目的だったとみて、侵入経路などを調べている。 構内は、高さ約2.5メートルのフェンスで仕切られている。同原発によると、フェンス内に侵入すると、警備員に通報が入るシステムになっており、アラームが作動した。現場から一番近い原発の建物までは約1キロ離れている。同原発担当者は「何重にもセキュリティーがあり、建物の近くへ侵入するのは現状では不可能だが、状況を確認した上で、見直すべき点を検討する」としている。