バレンタインデーまで待てない――。松江市大垣町の花鳥園「松江フォーゲルパーク」の雌ペンギンが、飼育員の男性に求愛行動を取るようになった。かわいい姿に似合わぬ熱烈なアプローチが実るのか、注目が集まっている。(寺田航) 同園の飼育員、野津剛さん(40)に恋しているのはケープペンギンの「さくら」(10歳)で、人間では30歳前後。野津さんを見つけるとどこまでも追いかけ、首を振りながら腹を地面につける求愛のポーズを取る。野津さんが他の雌ペンギンに触れると、その手にかみつくこともあるという。 同園によると、さくらの求愛が始まったのは昨年12月頃。長年のパートナーだった雄ペンギンに先立たれ、野津さんを新たな恋の相手と見るようになったという。ペンギンは低い声を好む傾向があり、野津さんの渋い低音にひかれたとみられる。 一方、さくらの恋が同園の目玉イベント「ペンギンの散歩」に思わぬ影響をもたらしている。嫉妬に