夢を見た。 夢を見ること自体は決して珍しいことではないんだけれど、起床後もハッキリと夢の内容を覚えているのは久しぶりだった。内容はこうだ。 寝坊したうえハイヒール ある朝、いつものように目を覚ますとそこは実家の自室だった。 母の「朝ごはん出来てるわよー!」「遅刻するわよー!」という声で目を覚まし、寝ぼけまなこで時計を見ると、時刻は10時過ぎ。大遅刻だ。 なぜ実家で寝ているのかとか、スマホのアラームが鳴らなかった理由とか、気になるところがありすぎるけど今はとにかく会社に向かわなければ。 そう意気込み、スーツを着込む。足元もハイヒールでバッチリ決めて、いざ行かん! と外に飛び出したのはいいものの、急にやる気がなくなり別に怒られてもいいかな…と開き直ってとぼとぼ歩く私。 なぜか小学生のころに通っていた懐かしい路地をうなだれながら歩く私に、近所のオバちゃんが一言。 「あんた漬物もってきなぁぁぁぁぁ