2020年7月19日のブックマーク (3件)

  • VRでキャラクターと共に生きていく夢を見る奴はもういない

    VR黎明期は、俺の憧れだったVRHMDというガジェットがまだほとんど世に知られていなかった頃、数少ない先行者達はキャラクターと共に過ごす未来を切り開いていったように思う。 主に初音ミクと〇〇するVRという内容で、かつての俺はそれが見せる未来に惹かれた。 目の前にキャラクターがいる。 そのキャラクターとインタラクションができる。 このままHMDが普及するとともに俺と同じ夢を見る人も増え、ますます未来は加速していくのだろうと、ぼんやりと、しかし確実な未来に胸を躍らせていた. ある時は境に、VR≒ソーシャルVRとなったしかし現実は違った。 ある時を境に、バーチャルリアリティを取り巻く環境は変わってしまった。 ソーシャルVRの台頭である。 瞬く間に人はソーシャルVRの虜になり、やれアバターだ、やれ新しい自分だなどと言い始めた。 VR空間上で思い思いの容姿をした人間同士が会って会話をする。 なんだこ

    VRでキャラクターと共に生きていく夢を見る奴はもういない
    ffrog
    ffrog 2020/07/19
    両方続いていってほしいけどなー
  • ラズベリー

    岩手で就職した俺は、何度か転勤をして長野に腰を据えることとなった。 軽井沢という洒落た別荘地の近くに勤務する俺は、独身ながら小さな庭付きの家も購入し、ずいぶんと浮かれていたのだろう。 小さな庭はまだ何も植えられていなく、少し寂しい。何か、べられるものを植えたい。そう思って先輩に相談すると、先輩は静かに言った。 ラズベリーだけはやめておけ、と。 いつも笑っていた先輩が突然無表情になり放った言葉に、俺は困惑した。どうしてと問うと、先輩は答えてくれた。 奴らは繁殖力が恐ろしい。一度根を張ると、他の植物をらいつくす勢いで増えていく。何も手をかけていないのに、だ。 世話をしなくていいなんて、まさに俺向きじゃないですか。そう茶化したのだが、先輩は無表情に首を振った。 そして静かに繰り返す。ラズベリーだけはやめておけ、と。 何だか怖くなり、とりあえず俺は先輩の言うとおり頷いた。 その日の帰宅途中、煌

    ラズベリー
    ffrog
    ffrog 2020/07/19
    過ちは繰り返される…
  • 蝉の声

    僕が地球に不時着したのは32年前で、故郷の星に戻ることを諦め今の結婚してから4年になる。 結婚を機にウォーターサーバーの営業の職に就き、契約先のオフィスを巡って重たい水のボトルを運ぶ日々を送っている。 ーー 数年に一度くらいのことなのだけれど、街角で僕以外の宇宙人を見かけることがある。 地球人にはまったく気づかれないと思うが、やはり宇宙人同士だと一目でそれとわかるものだ。 苦笑いを浮かべて会釈を交わすこともあれば、こっちに気づいた瞬間に走って逃げられることもある。 お互いにいろんな事情があってこの星に迷い込み、生きることを決めたのだろう。 ーー 地球人は安全極まりない生き物だけれど、得体の知れない異星人には捕される危険性がある。 だから宇宙人同士で会話することはないし、会話したとしても必要最小限の二、三言で、以後はできる限り互いが会わないように注意して行動するようになる。 なので今日

    蝉の声
    ffrog
    ffrog 2020/07/19
    うーん、良い