義母は特殊な仕事をしていて、還暦を過ぎてもバリバリ働いている。 趣味の延長にある仕事で、「好きなことを仕事にする」ということにかなりの意義を見出していて、おそらく死ぬまで仕事を全うするタイプ。 仕事柄全国(たまに海外)を飛び回っていて、仕事ついでに観光も楽しんでいる。 ファッションも派手好きで、大ぶりのアクセサリーに原色の服は絶対、歳のわりに若々しくてオシャレ。 一方、私の母は地元企業の事務員。 地味で平凡だけど休日は昔からの友人とランチに行ったりたまに旅行したり、ゆるく推し活や読書をして日々慎ましやかに楽しんでいる。 タイプがまったく違うのでたぶん合わないだろうなと思っていたけど、遠距離なので物理的に会う機会が滅多になく、二人の関係性についてはあまり心配していなかった。 ただ、最近になって母が私に義母の愚痴をこぼすようになってきた。 話を聞くと、義母が仕事の内容をいちいち報告してくるらし
仕事はキレッキレで頼りになるし、いざとなれば部下の盾になってくれる男前な人なのだが、とにかく普段の口が悪い。朝イチの会議で「アンタさぁ、これ昨日の段階でチェックしてないわけ?」なんて容赦なく詰め寄られ、俺はいつもタジタジにさせられている。 そんな鉄の女みたいな彼女だが、酒にはめっぽう弱い。ビール数口で顔を真っ赤にし、いつものツッケンドンな態度はどこへやら。ふにゃふにゃの甘えモードに変身してしまうのだ。 そんな彼女とのタクシー事件から少し経った、とある金曜の夜。 「おい、今日つきあえ」 定時直前、いつものツッケンドンな声で上司に呼び出された。 断れるはずもなく付き合うことになり、通されたのはいつもの居酒屋。 「今日は私が誘ったんだから、パーッと行くわよ」 意気揚々と頼んだのは生ビール。しかし結果は目に見えていた。グラス半分も空けないうちに、彼女の頬はポッと赤くなり、目元がとろ
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