トラバント(Trabant)は、ドイツ民主共和国(東ドイツ)のVEBザクセンリンク社が生産していた小型乗用車である。「トラビ」 (Trabi) の愛称で親しまれた。名称はドイツ語で「衛星」「仲間」「随伴者」などを意味する語。1957年に打ち上げに成功したソ連の人工衛星「スプートニク1号」を賞賛して命名された。 人民公社カール・ツァイス・イェーナの駐車場。停められた車の多くがトラバントである(1978年7月撮影) ベルリンの壁崩壊直後のベルリン市内を走るトラバント601(チェックポイント・チャーリーにて、1989年11月)。先頭も、2台目、3台目もトラバントである 1958年から1991年までの長期にわたって大規模なモデルチェンジは行われないまま生産されたが、大まかには1958年 - 1964年のP50・P60と、1964年以降のP601に分けられる。 1989年のベルリンの壁崩壊の直後から