プロフィールバックナンバー 米国の心理学者、バーナード・ワイナーは、成功への意欲がある人とない人の違いを「達成動機づけの帰属理論」にまとめました。 人の行動には「成功しようとする行動」と「失敗を避けようとする行動」があり、その二つは反発し合っています。 目標を達成しようとする意欲に満ちた人、つまり「成功しようとする行動」をとる人は失敗を恐れません。逆に、失敗を避けようとする人は、成功しようとする行動をとりません。 ワイナーは、成功志向の動機が強い人と、失敗回避の動機が強い人の違いを、成功と失敗にまつわる四つの要因を示して分析しました。その要因とは(1)本人の「能力」(2)本人の「努力」(3)チャレンジした課題の「難易度」(4)「運」――です。 成功志向の動機が強い人は、成功したとき、その理由を、自分の努力のたまものと考え、失敗したときは、その逆に、努力不足が原因だと考える傾向があ