ドイツ・ドレスデンに市民が集結 2万人がネオナチに対抗(2011/3/4) ここ数年二月といえばドイツではナチズムを愛してやまない極右が神経を尖らせる時期だ。東部に位置するザクセン州ドレスデン市は、第二次大戦末期一九四五年二月一三日から一五日にかけて米英連合軍の爆撃により徹底的に破壊されたところとして知られている。市発表の公式記録によれば死者はおよそ二万五〇〇〇人。犠牲者を偲ぶという名目で毎年二月になると市内中心部で大規模な行進デモを試みているのが、ドイツ国家民主党(NPD)に率いられたネオナチたちだ。この党はザクセン州議会だけでも八議席を持つ国内最大のネオナチ組織。彼らは皮肉にも爆撃による「ホロコースト」とこの被害を位置づけている。 今年は一九日に行進デモが計画され約四〇〇〇のネオナチたちがドレスデンに集結したが、ドイツや欧州市民がこうした動きを黙って傍観しているわけではない。「ドレスデ