三重県四日市市の踏切で10年12月、乗用車を運転中にてんかんの発作で意識を失い、通過待ちをしていた自転車に追突し、線路内に押し出した2人を電車にはねさせ、死亡させたなどとして、自動車運転過失致死傷の罪に問われた同市羽津中、歯科医師、池田哲被告(47)の判決が30日、津地裁四日市支部で言い渡される。最大の争点は、(1)てんかんを患っていたとの認識の有無(2)発作の予見可能性--で、検察側は禁錮5年6月を求刑、弁護側は無罪を主張している。 公判で検察側は「担当医が08年12月、てんかんと診断して池田被告に伝え、少なくとも2回、車の運転を控えるよう指導している」と指摘。予見性についても「被告は運転を控えるようにとの医師の指導に対し『危険ですからね』と話しており、乗用車を運転することの危険性を認識していた」などと主張した。 これに対し、弁護側は「医師からてんかんと診断されたことはなく、意識を失うの