7月の本欄に書いた『交通誘導員ヨレヨレ日記』の続編。本書にも記載があるが、前著が7万部を超えるスマッシュヒットを記録したので、新聞の連載コラムをもとにした本書を別の出版社から出すことになったらしい。僕の友人にも出版業界40年以上という人物(Tさん)がいるので、彼に本書のことを訊いてみた。まず、7万部と言う数字について。この業界ではよく数字を「盛る」が、経緯を見たところ、この7万、と言う数字は結構信頼できそう、と言うことだった。簡単に印税を計算すると、約1000万円。Tさんも驚いていたが、それでも交通誘導の仕事を続けているのは、著者の言う通り「諸事情」があるのだろう。 本書の構成は以下の通り。 高齢者が約半数を占める業界でーはじめに 1章 後期高齢者でも働きます 2章 今日の現場も気が抜けない 3章 この驚くべき人間見本市 4章 コロナ禍の交通誘導員 あとがき 「はじめに」の記述にまず驚かさ