米国を代表する投資家で、著名経営者の相談役としても知られるウォーレン・バフェット氏(写真)は、米IBMの株式に107億ドル(約8300億円)を投じたことを明らかにした。バフェット氏の持ち分は約5.5%となり、IBMの大株主に浮上する。 バフェット氏は自身が経営する米バークシャー・ハザウェイを通して、米アメリカン・エキスプレスやワシントン・ポスト、P&G、ウォルト・ディズニーなど数々の著名企業に投資し、一代で約4兆円の資産を築いた株式投資家。個人資産をビル・ゲイツ氏が運営する財団にすべて寄付すると表明したことでも知られる。 ただバフェット氏はこれまで「ハイテク株はわからない」と語り、一切のIT株への投資を控えていた。今回のIBM株の大量購入は数十年に渡る投資方針を転換したことを象徴しており、今後のIBMの経営や世界の株式相場に影響を与えそうだ。 IBM株の購入の理由について、バフェット氏は1