カナダ政府は、部門の人員コストを削減するために給与計算部門を廃止してIBMのシステムを導入したが、システムは正常に職員たちの給与を計算せず問題となり、820億円の損失を生み出したという。 カナダ政府は2008年、部門の人員コストを削減するために給与計算部門を廃止し、IBMから給与計算システム「Phoenix Pay System」を導入しました。しかし稼働したシステムは正常に職員たちの給与を計算せず問題となり、事態を終息させるために現カナダ政府が約10億カナダドル(約820億円)を投入する事態にまで発展しています。 IBMからPhoenix(フェニックス)を導入する事業、通称「フェニックス・プロジェクト」は、2008年にカナダ保守党政権時代に、政府の給与計算を中央でコンピューターで集中して行うために実施されました。IBMは、Oracleのソフトウェアを使った給与計算システムのインストールと