なにも長く書くことがいいというわけでもない。だからサラサラと最近の読書について。 先月の初めに小島信夫の『寓話』を読み終わり、その後『美濃』『残光』と続けて読んだ。 美濃 (講談社文芸文庫) 作者: 小島信夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/11/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 45回この商品を含むブログ (12件) を見る 『美濃』は小島信夫の故郷である岐阜を舞台に小島の年譜製作者、篠田賢作を中心に彼や彼の周辺の岐阜および東京の人々との交流が綴られている小説である。『寓話』の序章に登場する年譜製作者とは篠田賢作のことだろう。 「ルーツ前書き」と題された序盤の数章は退屈するところもあったが徐々に面白くなっていった。 これは知らずに読んだのだけれど、読み終わって解説を見てみると保坂和志が解説を書いていた。(講談社文芸文庫) 残光 (新潮文庫) 作者: 小島信夫出版社