大学2年の今くらいの時期だったと思うのだけど、男女2:2でドライブに出かけたことがあった。富山という友達が計画したものだった。 富山は当時、軽の赤い車を中古で20万ほどで買い、意気揚々とそれを乗りこなしていた。なんでこれを買ったんだという、サンルーフが開くことだけが取り柄のその車。僕は富山のその車の助手席に乗り、その日ドライブへと向かったのだった。 まずはYさんを迎えに行った。Yさんはオレンジ色の髪の毛をしていて、古着のロングスカートが履いていた。僕はYさんを好ましく思っていたので、富山グッジョブじゃんと思った。たわいの無い話を3人でした。富山は軽の赤い車の中でサングラスをかけており、車内ではドラゴンアッシュが流れていた。僕はリンドバーグを流してほしい気分だったのだけど、富山の気分はその日ドラゴンアッシュで動かなかった。でもいいやと思った。何故ならその日は晴天で、Yさんも富山も笑顔だったか