日本で研修・実習生になるための面接を受ける女性たち。面接する日本の農家7人の前には、彼女らの履歴書が置かれていた=中国・大連市近郊、大久保写す 農業や製造業などさまざまな現場で、外国人研修・技能実習生の「労働力」は欠かせなくなっている。だが、最低賃金が守られなかったり、違法な残業を求められたりなど問題もあり、夢を実現して帰国する人は多くはないといわれる。全国に約20万人いるとされる研修・実習生の7〜8割は中国人だ。彼らはどのようにして日本にやってくるのか。採用面接のため中国を訪れた東日本の農家のグループに同行した。 中国東北部・大連市近郊のビルの一室。野菜や果物を栽培する農家の男性7人が、20〜30代の中国人女性6人と向き合った。男性たちの前の簡素なテーブルには、女性の履歴書が並ぶ。 「大連に来て服飾工場で働いています。月収は1200元(1元は約14円)。実家は四川省です」。緊張