石巻市、頒布クジラ肉回収 63世帯で腹痛・嘔吐 鯨肉を回収する石巻市の職員ら 宮城県石巻市牡鹿地区の住民26人が、調査捕鯨で捕れた鯨肉を食べた後に腹痛などの症状を訴えて治療を受けた問題で、市は24日、発症の一因とみられる鯨肉を回収した。 市によると、21日に有料で頒布された鯨肉を購入したのは、同地区の375世帯。このうち238世帯が集会所など8カ所の返却窓口を訪れた。 市職員が腹痛などの症状がなかったどうか聞き取り調査をしたところ、63世帯で腹痛や嘔吐(おうと)などの症状があったという。 24日には新たに計8人が腹痛などの症状を訴え、市内の病院を訪れた。鯨肉を食べて治療を受けたのは、これで34人となった。 23日に診察を受けた石巻市大原地区の無職女性(75)は「食べた数時間後から翌朝まで下痢が止まらず、大変だった。返却は仕方ないが、親類に送る予定もあったので残念」と話した。 21