世界動物園水族館協会(WAZA)の通告は事実誤認と偏見に基づいてはいなかったか。孤立化をちらつかせて日本を追い込んでいく手法には憤りを覚える。 日本動物園水族館協会(JAZA)は日本伝統の追い込み漁で捕獲したイルカの入手を断念し、その旨、WAZAに報告した。決して、好んで求めた結論ではない。 続行すればWAZAから除名になる。海外との動物のやり取りに支障が生じ、希少動物の繁殖に世界からの協力が得られない。 四方が海の日本で、海洋生物だけの問題なら違う決断もあった。アフリカゾウやオランウータン、ライオンまでが「人質」に取られては打つ手はなかった。 WAZAは2004年からイルカの入手法を問題視しはじめた。漁法批判の米映画の影響も大きかったが、そもそも追い込み漁にはそこに描かれた残酷さはない。 JAZAは展示と食用とで漁法を分け、大きな群れは狙わず捕獲制限を設けるなど改善に努めた。WAZAはし