奇跡の残留のために、そして、北関東ダービーという特別な試合。勝利しか許されない重要なゲームでザスパ群馬は、1-2と敗れた。それだけではない、内容面でも完敗だった。今シーズン、何度も見せられた同じパターンでの失点、繰り返される消極的な攻撃、さらに、見ている者の心を何ひとつ熱くすることができないプレーに、「悔しさ」、「悲しさ」、「怒り」ではなく、私の心は「また裏切られた」という感情に支配された。 前節の横浜FC戦を終えて、最下位のザスパは勝ち点13、残留圏ギリギリの17位熊本は勝ち点27と、すでに14ptもの差をつけられてしまっている。水戸戦を迎えるにあたり、残りは11試合。熊本と、ほぼ5勝分(15pt)差をつけられていることからも、状況的に全勝する勢いでなければ、J2残留できないのは誰の目にも明らかだ。そして、ザスパにとっては残留を争うライバルたちとの直接対決に勝利することで、ライバルの勝ち