カナダ北東部バフィン島イカルウィットにある先住民イヌイットの居住地にたてられたクジラの顎骨(2015年4月24日撮影)。(c)AFP/JO BIDDLE 【4月25日 AFP】北極の環境問題などを協議する政府間協議体「北極評議会(Arctic Council)」は24日、カナダ北東部バフィン島(Baffin Island)にある北極圏の町イカルウィット(Iqaluit)で会合を開き、環境や北極圏に住む地域が直面している危機に警鐘を鳴らした。 参加国はカナダ、米国、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、ロシア、スウェーデンの8か国。 北極圏では地球上のどこよりも速いペースで温暖化が進んでおり、米政府機関が先月発表したところによると、1970年代後半に衛星観測を始めて以来、冬季の海氷面積が最小となった。 北極圏の温暖化問題に関しては、海面上昇をもたらす氷の溶解に注目が集まる一方、