【ニューヨーク=黒沢潤】パレスチナ自治政府のアッバス議長は23日、ニューヨークの国連本部で潘基文事務総長と会談し、パレスチナの国家としての国連加盟申請を行った。アッバス議長はこの後、国連総会の一般討論演説で、「国連でより大きく実質的な役割を求めたい」と述べ、国連加盟申請への支持を呼び掛けた。 パレスチナの加盟申請を受け、数日内に安全保障理事会(15カ国)に加盟問題が付託される見通し。常任理事国5カ国を含む9カ国以上が賛成した場合、安保理は国連総会(193カ国)に加盟を勧告する。総会で3分の2以上の賛成があれば、加盟が承認される。 米国は安保理で拒否権を行使する構えを見せている。ただ、「120カ国近い加盟国が(パレスチナへの)支持を表明している」(パレスチナのマンスール国連代表、大使に相当)状況の中、拒否権行使は国際社会から反発を招きかねない。また、加盟申請にイスラエルは遺憾を表明。パレスチ