節電効果の大きさや視認性の高さなどから、青森県警が導入を進めている発光ダイオード(LED)式信号機。メリットが多いとされるが、従来の電球式と比べて発熱量が少ないため、冬場は信号機のレンズに付いた雪が解けにくく、豪雪地帯の多い県内では信号が見づらいという指摘が相次いでいる。県警も改善に向けて実験を重ねているが、効果的な策は見つかっていない。東日本大震災後、警察庁が節電強化を全国の警察に指示するなど今後はLEDが主流になる中、県警は雪国ならではの模索を続けている。 県警交通規制課によると、県内でLED式信号機が導入されたのは2003年から。11年3月末現在、県内に設置されている車両用の信号機1万4139カ所のうち3割近い3824カ所に使用され、歩行者用の信号でも約3割を占めている。 LEDはレンズ1個当たりの消費電力が15ワットと、電球の70ワットに比べて5分の1程度。夕方に西日を受けても