1953年、ズミタールを改良した新型標準レンズ、ズミクロン 50mm F2が登場する。ライツにズミクロンありと言われる傑作レンズで、ズミタールの前部2つの群をそれぞれ分離して空気レンズを採用、さらにランタン系の新種硝材を採用し、大幅に性能を向上させている。 初期型のズミクロンはガイガーカウンターで放射線の漏出を検知できる、いわゆる「アトムレンズ」である。絞りF2開放から中心部の解像力は1mmあたり250本を越え、絞りF4で最良描写を示すという。手元に数本ある初期型のズミクロン 50mm F2は、いずれもシャープさにおいてはゾナーを凌ぎ、画質の均質性の良さも申し分がない。いわゆる「絶対安心」なレンズだ。 外観は沈胴鏡胴でクロームメッキ仕上げ、フィルター径はライツ標準の39mmである。またMマウント仕様もあるが、こちらは1956年に固定鏡胴に変更された。この際わずかにレンズ構成も変更されている
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