メンズリブをやっているのにメンズリブに共感できないという悩み 私は「うちゅうリブ」というメンズリブ的な問題意識を背景とした語り合いの場を主催して1年以上になるけれど、実を言うとこれまで男性学/メンズリブの典型的な考え方に共感できたことがあまりない。そこで、この機会にどうして共感できないのかということを突き詰めて考えてみたい。この記事では、学術的な観点よりも生活における実践の観点を主な関心とする。 男性学/メンズリブの考え方とは何か この記事で言う「男性学/メンズリブ」とは、現在の日本で「男性学/メンズリブ」と言ったときに主に想定される、親フェミニズム/リベラル左派系の男性学/メンズリブのことを指す。 「男性学」とは何か、ということについて、上野千鶴子さんは、男性学は「フェミニズム以後の男性の自己省察であり、したがってフェミニズムの当の産物である」と明言し、「男性学とは、その女性学の視点を通