新疆ウイグル自治区の綿花畑で、ウイグル族の労働者に付き添う張亜博氏(左)。当局がプロパガンダ用に撮ったと訴えた(本人提供)「共産党政権を信じるな」-。中国新疆ウイグル自治区から亡命した元警察官、張亜博氏はインタビューで、何度もこの言葉を繰り返した。中国当局は2019年、再教育を名目としたウイグル族収容について「みんな卒業した」と発表し、事実上の終了宣言をした。だが、張氏の証言から、拘置所という司法施設を使って強制収容が続いていたことが裏付けられた。 観光ツアー先で脱走、亡命張氏は昨年8月、観光ツアーで訪独。南部バイエルン州で古城めぐりのさなか、脱走した。ホテルの受付を介して、亡命ウイグル人組織の「世界ウイグル会議」(本部・独ミュンヘン)に接触した。 同会議ベルリン事務所のハイユェル・クェルバン代表は「当初は元警察官が亡命するとは信じられなかった。流出した警察の内部文書で身分証番号を照合し、

