全国漁業協同組合連合会は6日、都内で緊急集会を開き、政府の東日本大震災復興構想会議(議長・五百旗頭(いおきべ)真防衛大学校長)の提言に盛り込まれた「水産特区構想」に反対する決議を採択した。 全国の漁業者ら約230人のほか、自民党の石破政調会長、共産党の志位委員長ら野党幹部も出席し、特区構想に反対する姿勢を打ち出した。民主党農林水産部門会議の佐々木隆博座長も出席したが、「皆さんの思いを政権幹部に伝える」と述べるにとどめた。 岩手県漁協の大井誠治会長は集会で「震災で三つの涙を流した。悲しみの涙、感動の涙、被災地に不安や混乱を招く行動への憤りの涙だ」と語った。