繁栄の裏で企業の弱みにつけ込み甘い汁を吸い続けた「総会屋」。全盛期には8000人が活動していたともいわれるが、事件の摘発や法改正による規制強化でその活動は大幅に制限され、現在では全国でも約300人程度が確認されているのみだ。近年も、大物総会屋が相次いで死亡、生活のために犯罪に走る総会屋の摘発もあり、凋落(ちょうらく)を示すエピソードには事欠かない。一方で、反転攻勢とばかりに企業への接触を試みる総会屋が昨年に比べて増加しているという。総会屋の最新事情を追った。アングラ人脈集う葬儀 7月下旬、都内のある葬儀場で催された葬儀には、多くの企業総務関係者や“アングラ人脈”の人々が参列した。 遺影に映るのは小泉幸雄氏。小峰伍郎の名で総会屋グループ「小峰グループ」を長年率いてきた人物だ。一時は「最後の総会屋」と称された故小川薫氏(平成21年死去)のグループを上回る150人もの人員を抱えていたともいわれる