先日、職場で開催された勉強会(認知症横断プロジェクト談話会)で、健康食品の話をする機会がありました。その際、「特定保健用食品は厚生労働省・消費者庁もお墨付きを与えているが、本当に効果があるのか?」という質問を受けました。 この連載の読者の中にも、同じような疑問を持っている人がいるかもしれません。 いきなりですが、結論から言えば、効果はあります。ただし、「効果がある」という言葉の意味について正確に理解をしておく必要があります。今回は、特定保健用食品の「効果がある」の意味について考えてみます。 まず、製造・販売しようとする特定保健用食品に「効果がある」ということを立証するためには、ランダム化比較試験によって検証することが求められます。これは、医薬品の効果を立証する方法と同じです。 そして、特定保健用食品の場合は、試験食品(製造・販売しようとする特定保健用食品)と比較する際の対照群としてプラセボ
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