同社が近年では再生医療分野への進出、幹細胞の皮膚研究への応用など、長年継続している皮膚研究の幅を広げる中で、歯を支える「歯根膜」という歯周組織がコラーゲンを主体とし幹細胞も存在するという点で皮膚と類似の組織であることに着目し、研究範囲を歯科領域へと拡張していたことが同成果の背景にはあるという。 歯根膜は、歯と歯槽骨の間に存在する線維性結合組織。約60%がコラーゲン線維でできており、コラーゲン線維束が歯と歯槽骨を強く連結することで、歯はぐらつかず機能を保つことができる。歯根膜などの歯周組織には皮膚と同様の自己再生力が備わっているが、歯周病が進行すると慢性的な炎症によって歯根膜の破壊が進行するため、重症の歯周炎では歯がぐらついたり、抜けたりすることがある。 今回の研究では、コラーゲンなどの歯根膜構成成分を生み出す細胞である歯根膜線維芽細胞を培養後、ハッカ油を添加し、さらに培養して細胞数を測定し
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