大手銀行の「新生銀行」は、都内のATM=現金自動預払機を利用した30人の顧客からカード情報や暗証番号が盗まれて、合わせて640万円余りが不正に引き出される被害があったと発表しました。 新生銀行によりますと、今月中旬に顧客から「身に覚えのない引き出しがある」という問い合わせが相次いだため調べたところ、ことし10月と11月、東京・目黒区の出張所と台東区の支店のATMを利用した30人の口座から、合わせて641万円余りが不正に引き出されていたことが分かりました。 銀行によりますと、ATMに不正な装置を取り付けてカードの磁気情報を盗み取り、さらにATM近くの壁に取り付けた小型カメラで、暗証番号も盗まれた可能性があるということです。このため、銀行では、同じ時期にこの2か所のATMを利用した100人の顧客に暗証番号の変更などを呼びかけています。 およそ640万円は、いずれもカンボジア国内で引き出されたと