読書の春である。というか、春夏秋冬、読書に向かない季節というものはない。しかし、グローバリゼーションがどうのこうの、ドメスティック・バイオレンスがどうのこうのという硬くて重い本を読んでいると、やはり疲れてきて、気楽に読み飛ばせる軽い本を読みたくなる。 そこで、溜池ゴロー『軽自動車に乗る人妻はなぜ不倫に走るのか?』を手にとってみた。「いくらなんでもそれはないだろう」というタイトルだが、内容は面白い。 このタイトルにも一応それなりの根拠はあるのだが、まあ、それは本文を読んでもらうとして、内容の紹介に入ろう。本書はつまり「人妻AVのカリスマ」である(らしい)著者が語る「人妻論」であり「不倫論」である。