映画版『もののけ姫』は、作中で語られていない勢力関係や素性もあり、複雑で分かりづらいという面があります。しかしそれは“映画のなかで語られていない”というだけで、宮崎駿監督の頭のなかには存在しているようです。 今回は、そんな『もののけ姫』をより深く理解する上で重要なキャラクター、エボシとジコ坊の語られざる過去と設定を、書籍『「もののけ姫」はこうして生まれた。』にある宮崎監督が書いたメモからご紹介したいと思います。 エボシ御前 「辛苦の過去から抜けだした女。海外に売られ、倭寇の頭目の妻となり、頭角を現し、ついに頭目を殺し、その金品を持って自分の故郷に戻ってきた。ゴンザは、その時ついて来た唯一の配下。侍の支配から自由な、強大な自分の理想の国をつくろうと考えている。シシ神の森は誰の領地でもなく、シシ神に属している。その地を手に入れ、刃向かう猪神や山犬を退治すれば、ただの製鉄民ではない権力を手に入れ
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