6月7日の土曜日、シネマライズで上映されている『ぐるりのこと』(橋口亮輔監督作品)を観に行った。のだけれど、上映時間を間違えて覚えていたために、1時間以上の暇ができてしまい、何をしようかとチケット売り場を振り返った際、真後ろにあったのが「ナンシー関 大ハンコ展」の看板。おお、ナンシーが呼んでいる、これはいかねばと思い、ふらりと足を運んでみた。 パルコ PART1、6階。ショーケースの中にずらりと並ぶ消しゴムハンコ。壁には、刷り上った作品が分類されて展示されていた。僕は刷り上ったハンコやコラムの抜粋ばかりに目を奪われてた一方、ハンコそのものはほとんどみなかった。ハンコを見れば職人芸に唸ることが出来るんだけど、それよりも作品の持つ批評眼に唸っていたかったんだろう。ハンコそのものは再現できないけれど、複製された視点は共有可能だろうしね。 それはさておき、ナンシーのハンコ、およびコラムでの描写は、