俺には92の祖父がいる。 先月肺癌で入院し、闘病中だったがついさっきあることを言われた 「死ぬ前に…クリームパンが食べたい…」 俺はすぐに一階にある売店へ走り、クリームパンを買って戻ってきた。 それを祖父に食べさせると、一口食べた。 水分を点滴から摂取している状態なので喉が乾燥しているせいか 元気だった時よりも小さな一口だった。その�後、数時間して息をひきとった。 何よりも安らかな顔だった。 「死ぬ前に好きだったクリープパン食べれて幸せだっただろう…」 そう思い、 かじりかけのクリームパンを見てみると、クリームにとどいていなかった。 残りは棺にいれるべきか、俺が代わりに食べるべきか。 うむ、どちらがいいのだろう?