トヨタ自動車の子会社、富士スピードウェイ(FSW、静岡県小山町)が2010年以降のF1日本グランプリ(GP)を開催しない方向で最終調整に入ったことが1日、明らかになった。今月中にも結論を出す。トヨタは10年3月期決算で2年連続の連結最終赤字を見込んでおり、グループ全体で経費削減が求められていた。ただ、車両開発への貢献が大きいことを考慮し、F1への参戦は続ける。 2000年にトヨタが買収し、子会社化したFSWは約200億円をかけて施設を改修。07年に初めてF1GPを開催した。 施設内の道路の不備で観客が何時間もバスを待たされるといったトラブルが発生したことから、2回目の昨年はさらに約20億円をかけて道路舗装などを実施。期間中の3日間に21万人の観客を集めたものの、運営費用がかさみ、収支は赤字だった。 現在、F1日本GPは、FSWとホンダ系の鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)での隔年開