地球最後の日のための種子 作者: スーザン・ドウォーキン,中里 京子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/08/26メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 32回この商品を含むブログ (17件) を見る本年これまで読んだ本のなかでもっとも面白い本だ。スピードあふれる科学読み物にして、稀代の植物学者の伝記である。読み終わってみると、たった14ページのプロローグだけでも、付箋を6枚も張っていた。2ページごとに、引用したくなる文章が書かれている本などめったにない。 1998年ウガンダで「黒さび病」という小麦の伝染病が発見された。壊死率は80%。病原菌はやがて紅海を超え、イエメンに到着した。その先にはインドと世界最大の小麦生産国である中国がある。 これに対抗する遺伝子をもつ小麦をどこかから見つけてこなければ人類の生存すら危ぶまれる。どの品種がこの細菌に耐性を持つのかは判らない。その時
![『地球最後の日の種子』 週刊朝日9月24日号 「ビジネス成毛塾」掲載 - 成毛眞ブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fd7888da1e154bce9ac422a8b8560f34dedd4647/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F418giOHN0rL._SL160_.jpg)