【ニューヨーク=有光裕】インターネット上の仮想通貨ビットコインの価格が10日、約15分で約2割急落した。 米証券取引委員会(SEC)が、ビットコインの価格に連動する上場投資信託(ETF)の認可申請を却下したためで、市場拡大を期待して買い進めていた投資家の売り注文が殺到した。 欧州の取引所「ビットスタンプ」によると、10日の市場で、1ビットコインの価格は1280ドル台から1020ドル台まで急落した。 SECは却下の理由を、「不正や相場操縦、投資家保護の仕組みが不十分だ」としている。一方、「ビットコインはまだ、発展の初期段階にある。時間の経過とともに、しっかりと規制された重要な市場になる可能性がある」とも指摘した。