クラウドとどのように付き合えばいいのだろうか。今回は、これについて考えてみよう。 クラウドという言葉は、買う側、売る側の両者にとって、魔法の言葉となっている。魔法であるから、それは夢であり、希望である。難しいこの現実を解決してくれる呪文であり、こうなればいいなぁという理想の姿でもある。しかし、その実態は、はっきりとは分らない。 経済指標に明るい兆しが見え始めてはいるが、ITの現場は、まだまだ厳しい。むしろ、コスト削減の要求は、ますます厳しさを増している。しかし、どこのIT部門も既にやれることはやっている。いまさら、何をすればいいのか。 もはや「改善」では、埒(らち)が明かない。今までの当たり前を否定し、根本的な構造改革に取り組まない限り、これ以上のコスト削減は、無理。それが、現実だろう。 こんな時代だからこそ、クラウドは、魔法の言葉に聞こえる。その実態が、良く見えないが故に、魔法なのであっ