【ワシントン=小川聡】米国のジェフリー・ベーダー国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長は7日、ワシントンで講演し、鳩山政権の下での8か月の日米関係について、「(鳩山政権の米政府と)話している人が権限を与えられているのかどうか、翌日に無効にされないかどうか、といった点が複雑で、混乱させる状況だった」などと批判した。 オバマ政権高官の発言としては異例だ。 ベーダー氏は、鳩山首相が昨年11月にオバマ大統領との会談で、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題の同年末までの解決を約束したのに、同12月になって、今年5月末を期限に沖縄県外への移転を模索する決定をしたことを「誤りだった」と指摘した。 一方、菅新首相については、「普天間合意を実施する意図を明言した。オバマ大統領は電話での(菅氏との)会話に非常に満足していた」と述べた。